新型コロナ 12都府県 感染状況を示す5指標 7項目(15日)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうち、どのステージにあるか判断するための新たな指標を示し「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つに見直しました。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、緊急事態宣言がことし出されていた10の都府県や「まん延防止等重点措置」が適用されている宮城県と沖縄県では、4月15日時点で「医療のひっ迫具合」や「療養者数」などで、最も深刻な「ステージ4」になっている自治体があります。

なお「病床関連の指標」については、自治体の中には、すぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず、医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽東京都で24%
▽埼玉県で31%
▽千葉県で25%
▽神奈川県で23%
▽愛知県で27%
▽岐阜県で18%
▽大阪府で70%
▽兵庫県で75%
▽京都府で47%
▽福岡県で24%
◇宮城県で45%
◇沖縄県で77%

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽東京都で32%
▽埼玉県で29%
▽千葉県で36%
▽神奈川県は適用外(※文末参照)
▽愛知県は19%
▽岐阜県はデータがありません。
▽大阪府で13%
▽兵庫県で20%
▽京都府で30%
▽福岡県で28%
◇宮城県で19%
◇沖縄県で32%

※指標として新たに採用された「入院率」はすべての療養者に占める入院できている人の割合です。新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。
▽療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。
▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。
こうした自治体については、ステージの判断は行われません。

1-3 病床ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率は、ステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽東京都で34%
▽埼玉県で21%
▽千葉県で16%
▽神奈川県で14%
▽愛知県で6%
▽岐阜県で5%
▽大阪府で70%
▽兵庫県で69%
▽京都府で24%
▽福岡県で9%
◇宮城県で44%
◇沖縄県で51%

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人あたりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽東京都で32人
▽埼玉県で22人
▽千葉県で15人
▽神奈川県で13人
▽愛知県で22人
▽岐阜県で10人
▽大阪府で124人
▽兵庫県で57人
▽京都府で28人
▽福岡県で13人
◇宮城県で47人
◇沖縄県で84人

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽東京都で5.1%
▽埼玉県で3.6%
▽千葉県で4.3%
▽神奈川県で4.7%
▽愛知県で4.2%
▽岐阜県で3.3%
▽大阪府で8.4%
▽兵庫県で12.2%
▽京都府で7.9%
▽福岡県で2.9%
◇宮城県で9.6%
◇沖縄県で6.8%

4 新規感染者数

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者は、ステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽東京都で26人
▽埼玉県で14人
▽千葉県で11人
▽神奈川県で12人
▽愛知県で16人
▽岐阜県で8人
▽大阪府で77人
▽兵庫県で45人
▽京都府で23人
▽福岡県で11人
◇宮城県で24人
◇沖縄県で55人

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽東京都で60%
▽埼玉県で47%
▽千葉県で53%
▽神奈川県で49%
▽愛知県で44%
▽岐阜県で40%
▽大阪府で64%
▽兵庫県で54%
▽京都府で52%
▽福岡県で53%
◇宮城県で45%
◇沖縄県で58%