Jリーグ 試合控えたチームから陽性者の場合 当日に抗原検査

サッカーのJリーグは、試合を控えたチームから新型コロナウイルスの陽性者が出た場合に試合当日に会場で抗原検査を行うことになり、20日から運用を始めることになりました。

Jリーグでは先月、J1のガンバ大阪で集団感染が起きて、リーグ戦6試合が中止になりました。

これを受けて対策を検討してきたJリーグは19日、臨時の理事会で、試合を控えたチームから陽性者が出た場合、試合当日に会場で抗原検査を実施することを正式に決めました。

具体的には、試合当日からさかのぼって1週間以内に行われたPCR検査で陽性と判定されるか、判定を保留された人が1人でも出た場合に、該当するチームの選手やスタッフなどに、当日に会場で抗原検査が行われます。

また、試合の前日から開始の3時間半前までに37度5分以上の発熱や新型コロナウイルスと疑われる症状があると医師から診断された人が出た場合にも、検査を実施するということです。

陽性と判定された場合は直ちに隔離したうえで医療機関で2回のPCR検査を受け、いずれも陰性だった場合には次の試合へのエントリーが可能になるということです。

Jリーグでは当初、試合当日の検査は陽性者が3人以上出た場合などに実施する方針で検討していましたが、全国的に感染状況が悪化していることなどを踏まえて基準を見直しました。

20日に行われるJリーグカップから運用を始めることにしています。

Jリーグの村井満チェアマンは「変異株を中心とした感染力の強さの脅威を改めて感じている。新たな検査態勢を整えることで備えていく」と話していました。