新型コロナ ホテル療養の男性無断外出 見守り体制強化へ 千葉

千葉県は、新型コロナウイルスに感染し県内のホテルで療養していた20代の男性が無断で外出していたと発表し、再発防止に取り組むとしています。

宿泊療養中に無断で外出していたのは20代の男性で、千葉県の発表によりますと、男性は感染が確認されたあと、今月10日から成田市内のホテルで療養していました。

しかし16日午前9時半ごろ、看護師がこの男性の部屋に電話をしたところ、同じ部屋で療養していた男性の知人が「きのうの昼ごろ荷物をまとめて出て行った」と話したことから、無断で外出したことが分かったということです。

その後、男性がこの知人に連絡してきたことから居場所が分かり、県の職員の説得によりホテルに戻って療養を再開しましたが、翌日、基準を満たしたとして退所しました。

男性は保健所の聞き取りに対し、ホテルを無断で出たあと、マスクをして徒歩とJRの電車を利用して千葉市内に移動し、薬局などに立ち寄ったあと、友人の家で1人で過ごしていたと説明し「元気なので自宅に帰りたかった」と話しているということです。

男性は、療養していた部屋からエレベーターでいったん地下駐車場に降りて、1階の正面玄関を通って外出したということですが、その時間帯はスタッフが不在で外出に気付けなかったということです。

県は、外出中の行動による濃厚接触者はいないとしていますが、県は見守り体制を強化し、再発防止をはかることにしています。