兵庫 井戸知事“感染拡大で宣言要請検討” 21日最終方針決定へ

兵庫県の井戸知事は記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない場合は、緊急事態宣言を出すよう国に要請することも検討する考えを示しました。21日、対策本部会議を開いて、宣言の発出を要請するかどうか、最終的な方針を決めることにしています。

記者会見で兵庫県の井戸知事は、県内の新型コロナの感染状況について「『まん延防止等重点措置』の効果が十分に発揮されているかどうか懸念がないとは言えない。医療体制も危機にひんしている」と述べました。

そのうえで、大阪府の吉村知事が、近く緊急事態宣言の発出を国に要請する考えを示したことに関連して「兵庫と大阪は同一交流圏であり、大阪が基本方針を決めたことを踏まえて議論を進める」と述べ、このまま感染拡大に歯止めがかからない場合は、兵庫に緊急事態宣言を出すよう国に要請することも検討する考えを示しました。

一方、井戸知事は、仮に緊急事態宣言が出た場合、学校に一斉休校を求めるかどうか問われたのに対し「通常の学校活動ではクラスターが発生しておらず、一斉休校を検討する余地はない」と述べました。

兵庫県は21日、対策本部会議を開いて、宣言の発出を要請するかどうか、最終的な方針を決めることにしています。