プロ野球とJリーグ “緊急事態宣言で無観客にすべきでない”

プロ野球とサッカーJリーグによる新型コロナウイルスの対策連絡会議が開かれ、斉藤惇コミッショナーと村井満チェアマンは会議後の会見で、今後、3回目の緊急事態宣言が出された場合でも、観客を入れたまま試合を継続すべきだという考えを示しました。

新型コロナウイルスの感染の急拡大が続いていることを受け、大阪府の吉村知事が19日、極めて厳しい状況だとして、国に対し近く緊急事態宣言の発出を要請する考えを示しました。

また東京都の小池知事も18日、都内での感染確認が増加傾向で、宣言の要請を視野に検討していく考えを示しています。

オンラインで開かれた対策連絡会議のあとの会見で、プロ野球の斉藤コミッショナーは、今後、緊急事態宣言が出された場合について「無観客にすると、われわれのほうから言うことはない。1年以上いろいろ努力し、お金もかけ、ルールも作り、盛んに検査をしてきた。自治体が決定権を持っているので、どうなるかは分からないが、1年前と今では積み重ねられた学びが全然違うので、緊急事態宣言イコール無観客という判断はできるだけ避けてほしい」と述べました。

またJリーグの村井チェアマンも「Jリーグが観客を迎えたのは1000試合を超え、観客席からのクラスターの発生は1件もなかった。この1年間の試行錯誤の結果が手もとにあるので、緊急事態イコール無観客という話では全くない」と話し、最終的には行政の判断に従うとしながらも、無観客にすべきではないという意向を示しました。