ロシア 収監中のナワリヌイ氏が健康悪化か 釈放求め抗議デモへ

ロシアのプーチン政権を批判してきた野党勢力の指導者で、刑務所に収監されているナワリヌイ氏の健康状態が急速に悪化していると支持者が明らかにしました。野党勢力は、ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議デモを今月21日に各地で行うとしていますが、治安当局が厳しい取締りに乗り出す事態も懸念されています。

ロシアの野党勢力の指導者ナワリヌイ氏は去年、化学兵器の神経剤で襲われ、一命を取り留めましたが、ことし2月、刑務所に収監され、先月末には当局に抗議するためハンガーストライキを宣言しました。

しかし支持者によりますと、当局によるたび重なる嫌がらせや虐待などもあり健康状態が急速に悪化しているということで、17日には医師が血液検査の結果を公表したうえで「致命的な不整脈が起き、いつ死亡してもおかしくない」と懸念を示しました。

これを受けて野党勢力は、ナワリヌイ氏の釈放を求める抗議デモを今月21日にロシア全土で行うことを明らかにし、インターネットを通じて支持者に参加を呼びかけました。

野党勢力は、抗議デモには合わせておよそ50万人が参加する見通しだとしていますが、同じ21日にはプーチン大統領の年次教書演説が予定されていることから、治安当局が厳しい取締りに乗り出す事態も懸念されています。

米大統領補佐官「国際社会から責任問われる」

ナワリヌイ氏の健康状態が急速に悪化していると支持者が明らかにしたことについて、アメリカホワイトハウスで安全保障問題を担当するサリバン大統領補佐官は、18日、CNNテレビのインタビューで「われわれはロシア政府に対して、拘束しているナワリヌイ氏に何かあれば国際社会から責任を問われることになると伝えた。具体的に検討している対応を現時点で明らかにするつもりはないが、ナワリヌイ氏が亡くなった場合にはその報いを受けることになる」と述べ、ロシアに警告しました。