豚の骨で放射性物質回収の新技術を開発 廃炉作業に活用も期待

福島第一原子力発電所の事故で出た放射性物質のストロンチウムを豚の骨を使って回収する技術を日本原子力研究開発機構が開発しました。捨てられる豚骨を利用しコストも抑えられることから将来的に廃炉作業での活用が期待されます。

東京電力・福島第一原発では、溶け落ちた核燃料を冷却したあとに出る汚染水に多くの放射性物質が含まれ、専用の施設で取り除く処理が継続的に行われているほか、地下の土壌などの一部に放射性物質が残っているとみられています。

原子力機構ではこうした放射性物質を効率的に回収する技術開発を進めていて、このほど豚の骨でストロンチウムと呼ばれる放射性物質を回収する技術を開発したと発表しました。
動物の骨に含まれるアパタイトという物質が持つ放射性物質を吸着する性質に注目し、豚骨を重曹を溶かした水に浸す処理をすることでストロンチウムの吸着能力を従来の吸着剤のおよそ20倍に引き上げることに成功したということです。
豚骨は飲食店などで捨てられたものを使いコストも抑えられることから将来的に廃炉作業での活用が期待されます。

担当の関根由莉奈研究員は「廃棄される骨で格段に高い性能のものが簡単に作成できたことに驚いている。ぜひ廃炉に生かしてほしい」と話しています。

原子力機構ではほかの放射性物質の回収技術の開発も進めていくとしています。