イギリス フィリップ殿下に別れ惜しむ女王 葬儀参列者30人限定

今月、99歳で死去したイギリスのフィリップ殿下の葬儀が営まれ、新型コロナウイルスの感染対策で参列者が30人に限られる中、70年以上連れ添ったエリザベス女王など王室のメンバーが別れを惜しみました。

イギリスのエリザベス女王の夫で今月9日に99歳で死去したフィリップ殿下の葬儀はロンドン郊外にあるウィンザー城で17日、行われました。

ひつぎは殿下がみずからの葬儀のために設計に携わった車に載せられ、息子のチャールズ皇太子や孫のウィリアム王子、それに王室を離れたハリー王子らに付き添われてセント・ジョージ礼拝堂まで運ばれました。
葬儀の参列者は、新型コロナウイルスの感染対策に従って30人に限られ、エリザベス女王をはじめ、王室のメンバーがマスク姿で別れを惜しみました。
葬儀の規模は大幅に縮小されましたが、ウィンザー城の周りには多くの人が集まり、地元でも親しまれていたというフィリップ殿下の死を悼んでいました。

長年、ウィンザーに住んでいるという夫婦は「フィリップ殿下は昔は馬車に乗って出かけているのをよく見かけた。エリザベス女王と一緒で、会うといつも手を振ってくれていた」なとど思い出を語っていました。

また、別の男性は、「強い立場にいる女性を控えめだが、常に支え続けた。古いしきたりが強い世界で、現代の価値を体現していたと思う」と振り返っていました。