栃木 那須塩原で豚の伝染病CSF=豚熱 3万7000頭処分 規模最大

栃木県は、17日夜、那須塩原市にある2つの養豚場で飼育されている豚が、豚の伝染病CSF=豚熱に感染していることが確認されたと発表し、関連する養豚場の豚もあわせ、およそ3万7000頭の殺処分を始めました。

栃木県の発表によりますと、那須塩原市にある2つの養豚場から、死ぬ豚の数が増加したという連絡が16日寄せられ、国の研究機関などが調べたところ、豚の伝染病CSF=豚熱に感染していることが17日、確認されました。

2つの農場は経営は別で、豚の移動などはなかったということですが、立地場所が近く、周辺では野生のイノシシの豚熱への感染が複数確認されていたということです。

県は、施設の消毒を行うとともに、自衛隊などの協力を得て、2つの養豚場と、さらに同じ経営の別の施設もあわせ、およそ3万7000頭の殺処分を17日夜から始めました。

養豚場での豚熱の感染は、平成30年に国内で26年ぶりに確認されて以降では、栃木県では初めてで、今回の豚の殺処分の規模は最大だということです。

今回の養豚場の半径10キロ内には、ほかに13の養豚場がありますが、すでにワクチンを接種しているため、移動や出荷の制限は行わないということです。

栃木県の福田富一知事は会見で「管理基準の徹底と防護柵の設置などを徹底していた中で発生したのは大変残念だ。まん延防止につとめて対策を強化していきたい」と述べました。

国の疫学チーム 感染経路を調査へ

栃木県によりますと、豚の伝染病CSF、豚熱の感染が確認された那須塩原市の2つの養豚場では、イノシシや野鳥の侵入を防ぐ防護ネットを設置し、ワクチンも接種するなど、必要な対策は行っていました。

今後、国の疫学チームが、感染経路の調査を行うということです。

また、栃木県は、およそ3万7000頭にのぼる豚の殺処分や、消毒ポイントの設置などに必要な経費として、24億円の補正予算を組んだということです。