政府分科会 尾身会長「いま接触削減が最重要対策」

政府の基本的対処方針分科会の尾身茂会長は、会見で「今回、専門家として最も強調したいのは、重点措置を出すタイミングを判断するうえで重要な指標になるのが、前の週と今週の感染者数を比較した値だということだ。前の週に比べて感染者が大きく増えている状況が2週以上続くと、非常に注意しなければならない。東京都では感染者数は微増だと捉えている人がいるかもしれないが前の週より大きく増える状態がすでに6週以上続いていて、今後、関西のように急速に拡大する可能性がある。また、福岡県などではすでにこうした傾向が見られていて、今後、注意が必要だ。重点措置を効果的に活用するには県全体で平均してみるのではなく、地域ごとに感染状況をモニターしていく必要がある」と述べました。

その上で、いま求められる対策について尾身会長は「最も重要なのは接触機会の削減を行うことだ。感染が拡大している地域との往来を避けることはもちろん、その地域の中でも接触機会を減らすことが、変異株対策としても極めて重要になっている」と強く呼びかけました。