体操 18歳 北園丈琉が予選トップ 全日本選手権

東京オリンピックの代表選考を兼ねた体操の全日本選手権は、大会2日目の16日、男子予選が行われ、去年の大会2位で18歳の北園丈琉選手が高いレベルで安定した演技を見せ、6種目の合計でトップに立ちました。

群馬県高崎市で開かれている体操の全日本選手権は、東京オリンピックの代表選考を兼ねています。男子は団体の代表4人のうち、今大会の得点を持ち越して争う来月のNHK杯で上位2選手が代表に決まります。

16日は男子予選が行われ、2018年のユースオリンピックで5つの金メダルを獲得した北園選手や、大会2連覇をねらう萱和磨選手、おととしの世界選手権の団体銅メダルメンバーの19歳の橋本大輝選手などが出場しました。

北園選手は、最初の種目の跳馬で難度の高い技を決めて14.700の得点をマークすると、続く平行棒も手足の伸びた美しい姿勢で14.900の高得点をマークしました。

北園選手は、6種目のうち4種目で14点台後半の得点をマークするなど高いレベルで安定した演技を見せ87.332の得点で予選トップに立ちました。

2位は、三輪哲平選手で、3位は萱選手でした。

橋本選手は最初の種目、跳馬で世界最高難度の大技「ヨネクラ」を決めたもののあん馬で2回落下するなどのミスが出て7位でした。

男子の決勝は、18日に行われます。

予選首位 北園 「ゆとりを持ってできた」

16日の予選を首位で通過した北園丈琉選手は、注目選手にミスが続いた中での16日の演技を振り返って、「特にミスのイメージがよぎることはなかった。いつもの試合と変わらず、無駄に緊張することなく、自分の力を出せたと思う。8割くらいの力が出て、落ち着いていたので、ゆとりを持ってできた」と話してました。

唯一の87点台をマークしたことについては、「ミスなくやりきれれば出せる点数だとわかっていた。跳馬で力が入って危ない着地になるなど、全体的に着地が止められなかったので、決勝ではしっかりと止められるようにしたい」と冷静に受け止めた上で、反省点も口にしていました。

その上で、18日の決勝に向けては、「自分のやるべきことをしっかりやれれば、結果はついてくる。きょうの反省を生かしてしっかりと練習をして優勝を目標にやりきりたい」と終始落ち着いた様子で話していました。

2位 三輪「ほぼ納得の演技」

2位に入った三輪哲平選手は、16日の演技を振り返って、「先週、腰を痛めてしまって直前の練習ができず、不安があったが、3種目めの平行棒で15点台をとることができ、一気に流れに乗れた。丁寧に1種目ずつやろうという気持ちで臨んだので、1つ1つ切り替えることができ、全体を通してもほぼ納得の演技ができた」と話していました。

そして決勝に向けて「ここまできたら優勝するしかない。自分の持ち味である丁寧な演技、淡々と着実にこなしていく演技を見てもらえるようにしたい。とにかく最後までやりきることに集中してノーミスを目指したい」と意気込みを話していました。

3位 萱 「ふだんの貯金でなんとか耐えた」

予選を3位で終えた萱和磨選手は、「大きなミスこそなかったが、100点を目指していたものが80点にとどまってしまった。かみ合っていないところをふだんの貯金でなんとか耐えた感じだ」と自分の演技を振り返りました。

演技内容については、跳馬で磨いてきた大技「ロペス」が決まったことを踏まえて、「跳馬は良かったと思う。やってきたことが間違っていなかったと感じ、成長を実感できた。ただ、ゆかでは、かたさがあったのか着地がちょっとずつ動いてしまった。決勝では、ゆかを大事にやりたい」と話していました。

そしてこの大会が、東京オリンピックの代表選考を兼ねていることに触れ、「周りでミスが出ていたので、いつもの大会と違う空気があるかなと思った。ただ、周りの選手がミスをする想定もしながら練習を重ねてきたので、特別な緊張はなかった。久々に『耐える』試合だったがオリンピックでも同じ状況にはなりうるので、収穫だったと思う。決勝では気合いを入れすぎずにきょうより少しずつよくする気持ちで臨みたい」と話していました。

種目別 鉄棒 内村 高得点マーク

東京オリンピックの代表選考を兼ねた体操の全日本選手権は大会2日目の16日、男子予選が行われ、種目別の鉄棒に出場した内村航平選手がH難度の大技、「ブレットシュナイダー」など難度の高い技を次々と決めて15.166の高得点をマークしました。