約30年 証拠品無断で持ち帰る 警察官処分 影響で時効の事件も

およそ30年にわたって事件の証拠品など6000点余りを自宅に持ち帰っていたとして、千葉県警は49歳の巡査部長を停職の懲戒処分にしました。この影響で5件の窃盗事件が未解決のまま時効になったということです。

処分を受けたのは我孫子警察署の49歳の男の巡査部長で、警察によりますと、平成3年から去年までのおよそ30年にわたって、事件の被害届や証拠品、6200点余りを無断で持ち帰り、自宅や貸倉庫に隠し持っていたということです。

去年、巡査部長が担当していた事件の書類がないことに上司が気づき、自宅などを確認したところ、大量の証拠品が見つかったということです。

調べに対し「整理整頓が苦手で、持ち帰って放置していた。書類の山を見て胸が苦しかった」と話し、警察は証拠隠滅などの疑いで書類送検するとともに、停職3か月の懲戒処分としました。

巡査部長は16日、依願退職したということです。

警察によりますと、5件の窃盗事件については、巡査部長が重要な証拠品などを持ち帰った影響で、未解決のまま時効になったとしています。

また、以前に勤務した7か所の警察署などで気付いた人はいなかったということで、千葉県警は「証拠品として登録される前に持ち帰られ、チェックできないケースが多かった」としています。

千葉県警察本部の川口光浩 首席監察官は「事件の被害者の方々には深くおわび申し上げます。証拠品などの管理を徹底し、再発防止に努めたい」とコメントしています。