JR西日本 1600億円の社債発行へ コロナ影響で経営厳しく

JR西日本は、新型コロナウイルスの影響で厳しい経営環境が続いていることから、新たに社債を発行して1600億円の資金調達を行うことになりました。

JR西日本は新型コロナの影響で鉄道利用者の減少が続き、昨年度の鉄道事業収入が前の年度と比べて半減するなど厳しい経営環境が続いています。

このため、会社は今月22日に新たに社債を発行し、1600億円の資金調達を行うと発表しました。

一度の社債発行額としては去年5月の1900億円に次ぐ、過去2番目の規模で、金融機関からの借入金の返済や、老朽化した設備の更新など必要な投資の一部に充てるということです。

JR西日本としては、社債による資金によって必要な支出を賄うことで手元資金を手厚く確保するねらいがあります。

鉄道各社は、いずれも新型コロナの影響を大きく受けていて、JR東日本も今月、一度の発行としては過去最大となる総額2000億円の社債を発行するなど、財務基盤を強化する動きに出ています。