高齢者への新型コロナワクチン 都内で787人が1回目を接種

今週、都内で高齢者向けのワクチン接種が始まった世田谷区と八王子市で、15日までに合わせて787人が1回目の接種を終えたことがわかりました。一方、同じく今週から接種を始める予定だった杉並区、町田市、それに、今週ワクチンが届く予定だった江戸川区などでは、まだワクチンが届いておらず、今週は接種を行わないことが分かりました。

都内では、新型コロナウイルスの高齢者向けのワクチン接種が今週12日から始まりました。

NHKが調べたところ、15日までに世田谷区で284人、八王子市で503人の合わせて787人が1回目の接種を終えたことが分かりました。

このうち、世田谷区では、4か所の特別養護老人ホームにいる入所者138人と職員など146人の合わせて284人に接種が行われ、このうち1つの施設では希望するすべて人への接種が終わったということです。

また、集団接種を主に進めている八王子市では、12日に余った2回分を廃棄したということですが、その後は、余った分は接種会場の近くにいる医療従事者に接種することにしています。

さらに接種が始まってから見えてきた課題について、八王子市は、接種を予約した人が予定より1時間半も早く会場に来たため、混雑が生まれてしまったり、医師が体調などを確認する問診にかかる時間が想定より短く、接種したあとに待機するスペースも混雑したことを挙げていました。

今後、世田谷区は、接種のクーポンを75歳以上には今月23日から、65歳以上には来月1日から送り、来月3日からは集団接種を始める予定です。

また、八王子市は来月2日から75歳以上の集団接種の予約を受け付け、5日から65歳以上に予約の受け付けを拡大する予定です。

一方、今週ワクチンが届き、接種も始める予定だった杉並区と町田市、それに、今週ワクチンが届き、接種開始時期を未定としていた江戸川区では、15日までにワクチンは届いておらず、今週は接種を行わないことが分かりました。

杉並区では19日から、江戸川区では21日から高齢者施設にいる高齢者から接種を始める予定で、町田市では、19日から高齢者施設に対してワクチンを配布するとしていてその後、速やかに接種を始める予定だということです。

一方、都内で19日からの週に接種を始める予定の自治体は、墨田区、大田区、北区、板橋区、練馬区、足立区、府中市、西東京市、調布市の9つの自治体です。

このうちの多くが18日までにワクチンを受け取る予定で、このうち、西東京市は19日から高齢者施設にいる入所者と職員に接種を始めることにしています。

また、府中市は19日からまずは90歳以上の高齢者に2つの病院で接種を始めることにしています。

板橋区は20日から高齢者施設の入所者を対象に接種を始めることにしています。

さらに、練馬区は21日から高齢者施設にワクチンの配布を始め、順次、入所する高齢者に接種を始めるとしています。

一方、大田区と足立区はワクチンが届き次第、高齢者施設に配布するとしていて、その後、入所者に速やかに接種を始める予定です。

また、調布市は、22日から25日まで調布駅前で予約した75歳以上の高齢者合わせて975人に集団接種の形で接種を行う予定です。

このほか、墨田区と北区では、まだワクチンが都から配布される日が定まっておらず、届き次第、高齢者施設の入所者から接種を始める予定です。