東京都 新型コロナ 667人感染確認 宣言解除後2番目の多さ

東京都内では、16日、新たに667人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、3月、2回目の緊急事態宣言が解除されて以降では2番目に多くなりました。

都の担当者は「まん延防止等重点措置の効果が出るまでには時間がかかるので、この拡大傾向は続くと考えられる」と話しています。

東京都は16日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて667人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内では、15日、2回目の緊急事態宣言が解除されて以降では最も多い729人が確認されましたが、16日の667人はそれに次ぐ多さです。

また、1週間前の金曜日から130人増えました。

前の週の同じ曜日を上回るのは16日で16日連続です。

さらに、16日までの7日間平均は542.0人で、前の週の122.9%となりました。

都の担当者は「金曜日に600人を超えたのはことし1月29日以来で、きのうと比べれば減ったもののこれで減少に転じるとは考えていない。まん延防止等重点措置の効果が出るまでには時間がかかるので、この拡大傾向は続くと考えられる」と話しています。

16日の667人の年代別は、▼10歳未満が17人、▼10代が45人、▼20代が200人、▼30代が132人、▼40代が119人、▼50代が63人、▼60代が48人、▼70代が27人、▼80代が12人、▼90代が4人です。

20代と30代をあわせると332人で、全体のおよそ半数を占めています。

16日の667人のうち、およそ60%にあたる402人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、▼「家庭内」が最も多く137人、次いで▼「職場内」と▼「施設内」が35人、▼「会食」が29人などとなっています。

このうち「会食」では、▽大学のサークルのいわゆる新歓コンパで感染したケースや、▽イベントの打ち上げでおよそ20人で朝まで飲み会をして感染したケースなどが報告されました。

これで都内で感染が確認されたのは、12万8781人になりました。

16日時点で入院している人は、15日より5人増えて1433人で、「現在確保している病床に占める割合」は28.4%です。

都の基準で集計した16日時点の重症の患者は、15日より6人増えて43人で、重症患者用の病床の13.0%を使用しています。

また、都は、感染が確認された70代から90代の男女8人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した人は合わせて1836人になりました。