ドイツの博物館で慰安婦問題象徴の少女像展示 日本 撤去求める

ドイツ東部の博物館で、16日から開かれる戦争や暴力の経験などをテーマにした特別展の中で、慰安婦問題を象徴する少女像が展示されます。ベルリンの日本大使館は「遺憾だ」として像の撤去を求めています。

ドイツ東部ドレスデンにある公立の博物館は、4月16日から8月まで、戦争や暴力の経験を乗り越えることをテーマにした特別展を開きます。

この中では、ナチス・ドイツによるユダヤ人の大量虐殺や、旧ユーゴスラビアの民族紛争などが取り上げられるほか、慰安婦問題を象徴する少女像も館内と中庭に合わせて2体展示されます。

このうち中庭に設置された像は、特別展が終わったあとも来年4月ごろまで展示が続けられる予定だということです。

少女像の展示に関わった韓国系の市民団体は去年9月、首都ベルリンの公有地にも像を設置しています。

博物館の代表は、15日「慰安婦の歴史は十分に知られていない。公共の施設として活動家の声を社会に届けることが求められている」と述べています。

これに対してベルリンの日本大使館は像の撤去を求めていて「日本政府の立場と相いれないもので遺憾だ。理解を得られるよう説明を続けていく」としています。

加藤官房長官「速やかな撤去に向け説明を行っている」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「慰安婦像の展示は、わが国政府の立場や、これまでの取り組みと相いれない、極めて残念なことで、政府として速やかな撤去に向けて、さまざまな関係者にアプローチし、説明を行っている。具体的な対応についてはコメントは控えるが、現地における受けとめ方も踏まえて、適切な対応を図っていきたい」と述べました。