菅首相 バイデン大統領と初の首脳会談へ 台湾めぐる言及が焦点

菅総理大臣は、日本時間の17日未明、バイデン大統領と日米首脳会談を行います。会談では、中国への対処方針を確認する見通しで、台湾をめぐってどのような言及があるかが焦点の1つです。

15日夜、日本を出発した菅総理大臣は、日本時間の16日午前9時ごろ、首都ワシントン郊外のアメリカ軍基地に到着しました。

菅総理大臣は、ハリス副大統領と会談したあと、日本時間の17日未明にバイデン大統領との日米首脳会談を行うことにしています。

菅総理大臣としては、バイデン大統領が対面で会う最初の外国首脳となることから、個人的な信頼関係を深め、強固な日米関係を対外的に発信したい考えです。

会談では、中国への対処方針を確認する見通しで、中国が「核心的利益」と位置づける台湾をめぐってどのような言及があるかが焦点の1つです。

また、新型コロナウイルス対策、気候変動、デジタルなど幅広い分野で緊密な協力を促進し、日米同盟の一層の強化も確認する方針です。

日米両政府は会談の成果を盛り込んだ共同声明を発表することにしていて、会談終了後には菅総理大臣とバイデン大統領がそろって記者会見を行う予定です。

岸防衛相「日米抑止力の強化期待」

岸防衛大臣は記者会見で「両首脳が、同盟の強固な絆を改めて確認するとともに、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けた協力や地域情勢などについて幅広く意見が交わされ、日米同盟の抑止力・対処力の強化につながることを期待している」と述べました。

また「台湾海峡の平和と安定の重要性は、日米の『2プラス2』でも一致しており、しっかりと情勢を注視していきたい」と述べました。

公明 山口代表「日米両国の役割を見極めていくことが大事だ」

公明党の山口代表は党の参議院議員総会で「会談の成功を期待する。特に気候変動問題は、今月22日にバイデン大統領主催でサミットが開かれ、G7サミットや秋の『COP26』につながっていく。気候変動問題でリーダーシップをとるため、会談は大変意味を持つので、しっかり注目し日米両国の役割を見極めていくことが大事だ」と述べました。

バイデン政権「東京五輪に向けた努力に敬意」

バイデン政権の高官は、この夏の東京オリンピック・パラリンピックについて、電話会見のなかで「バイデン大統領は菅総理大臣が観客を減らしての開催を目指していることについて敬意を払っており、そのリスクと困難についても理解している」と述べました。

そして「バイデン大統領は、スポーツを愛しており、日本がオリンピックに向けて払っている努力に水を差すようなことはしないという立場だ」と説明した上で「状況がどうなるかが見えてくるまでにはまだ数か月ある」と指摘し、状況を見守りたいという考えを示しました。