米 小売業の売上高 前月比9.8%増 現金給付が消費意欲押し上げ

アメリカの先月の小売業の売上高は前の月と比べて9.8%の大幅な伸びとなり、政府による家庭への現金給付が消費意欲を押し上げた形です。

アメリカ商務省が15日に発表した先月の全米の小売業の売上高は6191億ドル、日本円でおよそ67兆円となり、前の月に比べて9.8%増えました。

マイナス2.7%だった前の月から一転して大幅な増加となり、市場の予想も大きく上回りました。

内訳では
▽「服・アクセサリー」が18.3%
▽「自動車」が15.1%
▽「飲食・バー」が13.4%と
それぞれ大きく増えました。

アメリカでは新型コロナウイルスのワクチン接種が広がるにつれて外出する人が増えているのに加え、先月成立した政府の大型の経済対策で家庭への現金給付が実施されました。

現金給付はこの1年間で3度目で、今回は一人当たり最大15万円が8割を超える世帯に支給され消費意欲を押し上げた形です。

アメリカ経済はワクチン接種や政府の経済対策によって回復傾向にありますが、今後は個人消費などが持続的に回復するかどうかが焦点になります。