熊本地震で大きく動いた活断層の周辺 いまもずれ動く

一連の熊本地震で大きく動いた活断層の周辺は、ごくわずかにゆっくりとずれ動いているとみられます。「余効変動」という大地震特有の現象で、収まりつつあるということですが、専門家は「次の地震につながる可能性も否定はできず、今後も注視する必要がある」と話しています。

一連の熊本地震でずれ動いた「日奈久断層帯」の真上に近い熊本県御船町の町道では、路面のアスファルトにひび割れが確認できます。
この道路では、5年前の4月14日に起きた大地震で路面に大きな亀裂が入り、翌年にかけ一帯で修復作業が行われました。

しかし、現地で調査を続けている東北大学の遠田晋次教授によりますと、路面には修復後も複数の亀裂が入って拡大し、その幅は、この1年間でも広がっているということです。
また、1キロほど離れた道路に引かれている白線も曲がり、その量は去年の夏までに3センチに達したということです。

このほか、地震の10か月後にできた住宅の敷地を囲うコンクリートもカーブするようにゆがみ、去年の夏までの3年余りで、元の位置から5センチずれました。

これらは大地震の後に起きる「余効変動」という現象によるものとみられ、国土地理院によりますと現在は、ほぼ収まりつつあるものの、ごくわずかに続いているということです。
遠田教授は「こうした現象は大地震後に力を自然に解放しているだけかもしれないが、次の地震につながる可能性も排除はできない。周囲の地震活動は熊本地震前よりも活発な状況は続いているので、動きを注視する必要がある」と話しています。