京都 祇園祭「山鉾巡行」ことしも中止決定 コロナ感染拡大で

京都の三大祭りの一つ、祇園祭の最大の見どころ「山鉾巡行」は、新型コロナの感染拡大を受けて、去年に続きことしも中止されることが決まりました。

祇園祭を主催する祇園祭山鉾連合会は、15日午後の会議で、ことしの祭りについて議論しました。

その結果、毎年7月に、華やかな装飾を施した山や鉾が都大路を練り歩く「山鉾巡行」は、「前祭」「後祭」ともに新型コロナの影響で、現状では行える状況にないとして中止を決めたということです。

祇園祭の山鉾巡行が中止になるのは2年連続です。

それ以外の神事などについては、今後の新型コロナの感染状況を踏まえて決めるとしています。

祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎理事長は「新型コロナの感染者が日々増加し、ワクチン接種についても見通しがたっていない中、7月の感染状況を見通せないことは中止を判断した大きな要素だった。来年こそはコロナも収束して開催できるよう願っている」と話していました。

このほか京都では、三大祭りの一つで来月行われる「葵祭」でも、平安装束をまとった行列の中止が決まっています。