マンション地下駐車場で閉じ込め 4人死亡 1人意識不明 東京

15日夕方、東京 新宿区のマンションの地下駐車場で天井の張り替え作業をしていた男性6人が中に閉じ込められ、このうち4人が死亡しました。警視庁などは駐車場の消火設備が何らかの原因で誤作動し二酸化炭素が放出された可能性があるとみて調べています。

警視庁などによりますと15日午後5時すぎ、新宿区下落合にあるマンションの地下駐車場で天井の石こうボードの張り替え作業をしていた男性6人が中に閉じ込められました。

1人は自力で外に出て無事でしたが、警視庁によりますと残りの5人のうち30代から50代とみられる4人が死亡したということです。

また、もう1人も意識不明の状態で病院に搬送され手当てを受けています。

現場の駐車場には二酸化炭素を放出するタイプの消火設備があるということで、警視庁と東京消防庁は消火設備が何らかの原因で誤作動した可能性があるとみて詳しい状況を調べています。

現場はJR高田馬場駅から北西に1キロほど離れた住宅地です。

地下駐車場の消火設備めぐる事故 各地で相次ぐ

地下駐車場の消火設備をめぐる事故は各地で相次いでいます。
ことし1月、東京 港区のビルの地下駐車場で消火設備が誤作動して二酸化炭素を噴出し点検をしていた作業員2人が死亡しました。
また、去年12月には名古屋市のホテルの地下駐車場でも消火設備が作動して白い煙が充満し、ホテルの従業員など11人が病院に搬送され、このうち作業員の男性1人が死亡しました。

このホテルの消火設備も二酸化炭素を放出するタイプだったということです。

消防庁 事故原因について情報収集

消火設備の点検を所管する総務省消防庁によりますと、二酸化炭素消火設備は水ではなく二酸化炭素を放出することで火を消す設備で、立体駐車場などに多く設置されているということです。

平成9年に使用などに際してのガイドラインが定められ、昭和49年以降に設置されたものを対象に安全基準が定められています。

一方、この設備をめぐっては放出事故が相次いでいて
▽去年12月には名古屋市で1人が死亡、10人がけがをする事故が起きたほか
▽ことし1月には東京 港区で点検中に何らかの原因で二酸化炭素が放出し、2人が死亡、1人がけがをする事故が起きました。

名古屋市の事故は誤操作によるものだということで、港区の事故は詳しい原因は警視庁などが調べているところだというものの、設置はガイドラインの対象とされる昭和49年より前だったとみられるということです。

これらを受け消防庁はことし1月、全国の自治体に対して通知を出し
▽二酸化炭素消火設備が近くにある場所で工事などを行う場合は点検資格を持つ消防設備士などが立ち会うことや
▽昭和49年以前に設置された設備を点検する場合には二酸化炭素が誤って放出しないようあらかじめ確認したうえで作業をすることなどを求めています。

警視庁などによりますと、今回の事故も二酸化炭素が放出された可能性があるということで、消防庁は事故原因について情報収集にあたっています。