宅配業者装う新たな「アポ電」手口か 留守中 現金盗まれる被害

東京都内の80代の女性の家に宅配業者を装った男から「道が狭くて届けられないので近くまで荷物を取りに来てほしい」とうその電話があり、女性が家を空けている間に現金を盗まれる被害がありました。都内では同じような被害が相次いでいて、警視庁が捜査しています。

捜査関係者によりますと、先月19日、東京 調布市の87歳の女性の家に、男の声で「宅配便の荷物を届けたいが道が狭くて車が入れない。近くまで来ているから取りに来てほしい」と電話がありました。

女性はおよそ400メートル離れた指定された場所まで出向きましたが誰もおらず、30分ほどしてから家に戻ると1階の窓ガラスが割られていたということです。

家の中は荒らされ、保管していた現金およそ10万円や貴金属が盗まれていました。

玄関の録画機能付きインターフォンには女性が外出したあと作業着姿の不審な若い男が家の中をうかがう様子が写っていたということです。

東京都内では、今月5日に世田谷区の80代の女性の家にも宅配業者を装って在宅時間を確認する電話があり、女性が外出中に現金などが盗まれるなど、同じような手口の被害が相次いでいます。

いずれも複数の男が関わっている疑いがあり、宅配業者を装ったうえで「アポ電」と呼ばれる電話をかけ留守の家を狙う新たな手口とみられています。

警視庁が捜査を進めるとともに不審な電話に注意するよう呼びかけています。

被害の女性「息子の形見も盗まれた」

被害にあった東京 調布市の87歳の女性がNHKの取材に応じ、当時の状況を説明しました。

女性によりますと、先月19日の朝、宅配業者を名乗る男から自宅に電話があり、「道が狭くて車で届けられない。今近くまで来ているから荷物を取りにきてほしい」と言われたということです。

話の内容を信じた女性は指示されたとおり、およそ400メートル離れた場所まで自転車で行きましたが誰もいませんでした。

玄関には鍵をかけて出ましたが、およそ30分後に戻ると1階の窓ガラスが割られていて部屋の中には物色された跡があったということです。

女性が確認すると、居間の戸棚に保管しておいた現金およそ10万円やタンスの中の貴金属がなくなっていたということです。

玄関の録画機能付きインターフォンには女性が外出したあと作業着姿の不審な若い男が家の中をうかがう様子が写っていたということです。

女性は「宅配便だと言われたので、急いで受け取らないといけないと思って自宅を出ましたが、今考えると私が家を出るようにしむけるためうその電話をかけてきたのでないかと思う。盗まれたネックレスは、亡くなった息子がプレゼントしてくれたもので形見として大切にしていたので許せない気持ちです。被害に遭ってから家にひとりでいることが怖くなりました」と話していました。