東京都 新型コロナ 729人感染確認 700人超は2月4日以来

東京都内では15日、緊急事態宣言が解除されて以降では最も多い729人が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されました。1日の感染確認が700人を超えるのは2月4日以来で、都の担当者は「非常に多い数で来週、再来週の急拡大が懸念される」と話しています。

東京都は15日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて729人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

700人を超えるのは2か月余り前の2月4日以来で、緊急事態宣言が解除されて以降では最も多くなりました。1週間前の木曜日からは184人増えていて、前の週の同じ曜日を上回るのは15日連続です。

都の担当者は「729人は非常に多い数だ。第3波では去年12月中旬に600人台から800人台で推移したところから、わずか2週間で一気に1300人台になった。今回も来週、再来週の急拡大が懸念される。繰り返しになるが感染防止対策の徹底をお願いしたい」と話しています。

また、15日までの7日間平均は523.4人で前の週の122.6%となりました。

7日間平均が500人を超えるのは2月10日以来です。

729人の年代別は
▽10歳未満が24人
▽10代が34人
▽20代が203人
▽30代が145人
▽40代が122人
▽50代が96人
▽60代が36人
▽70代が31人
▽80代が27人
▽90代が11人です。

20代と30代を合わせると348人で全体のおよそ48%を占めています。

729人のうち、およそ62%に当たる455人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。このほか、アメリカに渡航歴のある人が1人いるということです。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は
▽「家庭内」が最も多く148人
次いで
▽「職場内」が46人
▽「施設内」が38人
▽「会食」が19人などとなっています。

これで都内で感染が確認されたのは12万8114人になりました。

15日時点で入院している人は14日より4人増えて1428人で、「現在確保している病床に占める割合」は28.3%です。

都の基準で集計した15日時点の重症の患者は14日より4人減って37人で、重症患者用の病床の11.1%を使用しています。

また、都は感染が確認された60代から90代の男女合わせて9人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した人は合わせて1828人になりました。

変異ウイルス 新たに68人感染確認

一方、東京都内では15日、新たに68人が感染力が強いとされる「N501Y」の変異があるウイルスに感染していることが確認されました。

都によりますと、感染が確認されたのは10歳未満から90代までの男女合わせて68人です。

都内では13日にこれまでで最多の80人、14日は72人が確認され、変異ウイルスの拡大が続いています。

68人の年代別は
▽20代が最も多く33人
次いで
▽40代が14人
▽30代が7人
▽50代が5人
▽60代が4人などとなっています。

このうち、感染経路がほぼ特定されているのは9人で
▽「家庭内」が5人
▽「施設内」が2人
▽「海外」が1人
▽「会食」が1人です。

「施設内」の2人は変異ウイルスのクラスターが発生している医療機関の患者と職員で、この医療機関での変異ウイルスの感染はこれで18人になりました。

これで、都内で変異ウイルスの感染が確認されたのは合わせて476人になりました。このうち死亡したのは1人です。