仏 ワクチン2回目までの間隔 最大6週間に延長 1回目をより多く

フランス政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受けてアメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンについて、少なくとも1回は接種した人を増やすため、2回目までの間隔を最大6週間に延ばしました。

フランスでは新型コロナウイルスの感染が拡大し、死者は10万人に迫っていて、今月から3度目となる外出制限を全土で行うとともに、大規模な会場を各地に設けてワクチン接種を加速させています。

フランス政府は14日、ファイザーのワクチンについて1回目と2回目の接種の間隔を最大で4週間から、6週間に延ばしました。

できるだけ早く多くの人が1回目の接種を受けられるようにするのがねらいです。

フランスはこれまでに人口の17.4%にあたる1160万人を超える人が1回目の接種を終えていますが、今回の変更で、来月後半には1回目の接種を受けられる人が180万人増えるとしています。

このワクチンについて製薬会社では、接種の間隔を3週間としていますが、ヨーロッパでは間隔を延ばす動きが相次いでいます。

2回目の接種の時期について、イギリスは遅くとも12週間後までとしてきたほか、ドイツでは専門家委員会が6週間後に行うよう勧告し、イタリアでは最大で6週間後まで延ばせるようになっています。