フィギュア世界国別対抗戦 15日の開幕前に 羽生ら公式練習

フィギュアスケートの団体戦、世界国別対抗戦が15日、大阪市で開幕するのを前に、本番のリンクで公式練習が行われ、男子シングルの羽生結弦選手などが最後の調整を行いました。

世界国別対抗戦は、日本やロシアなど世界トップの6か国が男女シングルとペア、アイスダンスの4種目の順位で得点を競う団体戦です。

日本からは、男子シングルの羽生選手と宇野昌磨選手、女子シングルの紀平梨花選手と坂本花織選手などが出場し、開幕前日の14日は大阪 港区の本番会場のリンクで公式練習に臨みました。

このうち、羽生選手はフリーの曲をかけた練習で4回転からの3連続ジャンプを着氷するなど、順調な調整ぶりを見せていました。

一方、紀平選手は、13日の練習中に腰に痛みを感じたため、4回転サルコーを組み込まない見通しだということです。

14日の練習では、持ち味のトリプルアクセルを決める場面もありましたが、時折、痛めた腰に手を当てるなど患部を気遣うしぐさを見せて、予定の時間より早く練習を切り上げました。

大会は15日に開幕し、初日は男女シングル前半のショートプログラムなどが行われます。

羽生「演技を通じて誰かの希望になるよう」

男子シングルの羽生結弦選手は「世界選手権から帰国後の隔離期間を終えたばかりで、まだ少し、ふわふわした感覚があるし、ここまでも満足な練習ができていないが、きょうはいい練習ができたと思う」と話しました。

そのうえで、今大会について、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ「世界中が大変な状況で複雑な思いで、今ここにいるが、僕にできることは演技を通じて誰かの希望になるような瞬間を残すことだと思っている。この大会が開催される意味を自分の演技を通して残すことができれば」と意気込んでいました。

宇野「調子はいいとは言えないが本番はまとめたい」

男子シングルの宇野昌磨選手は、大会に向けて「調子は決していいとは言えないが、そういう中でも本番はまとめられるように頑張りたい」と話しました。

今大会では、フリーでトリプルアクセルのあとに4回転トーループをつける難易度の高い連続ジャンプに挑戦する予定で「今後のジャンプ構成を考えていくうえで、一度、試合で挑戦したいと思って組み込んだ。きょうもしっかり決められたので、本番でもできるか試したい」と意気込んでいました。

紀平「4回転サルコー回避 慣れている曲でベストを」

女子シングルの紀平梨花選手は、13日の練習中に腰に痛みを感じたため、今大会は4回転サルコーを回避する見通しで「きのうの時点では痛みが大きかった。少しずつよくなってきているが、さすがに4回転サルコーは入れられないと思う」と話しました。

また、先月の世界選手権でミスが相次いだフリーの曲を、昨シーズンまで使っていたものに戻すことを決め「今シーズンの曲は、ジャンプが1つ崩れると全部崩れてしまう難しい曲なので、この大会ではタイミングをつかみやすい慣れている曲に変えようと思った」と説明しました。

そのうえで大会に向けて「調子自体はすごくいいのでミスなく演技をそろえて、日本のみんなが笑顔で今シーズンを終えられるようにベストを尽くしたい」と意気込みを述べました。

坂本「オリンピック団体戦の予行練習だと思って」

女子シングルの坂本花織選手は「この大会は団体で戦う貴重な機会なので、オリンピックの団体戦の予行練習だと思ってやっていきたい」と意気込みを述べました。

この大会へ向けて、先月の世界選手権で踏み切りの違反を取られた3回転ルッツを重点的に練習してきた坂本選手は「なかなかしっくりはまる跳びかたが見つからなかったが、ようやく、これかなというものが見つかったので、この大会で試したい。今シーズン最後の試合なので、ちゃんとした踏み切りで、あすは思い切りのいい演技ができたらいいなと思う」と話していました。