インド コロナ感染拡大 ムンバイなどで今夜から厳しい外出制限

インドでは今月に入り新型コロナウイルスの新規感染者が連日15万人を超え、1日の感染者が世界で最も多くなっていて、特に感染が深刻なムンバイなどで14日夜から厳しい外出制限が始まります。こうした中、ワクチン接種の需要が高まり、一部でワクチンが足りない事態となっています。

インド政府は14日、これまでで最も多い18万4372人の新型コロナウイルスの感染者が新たに確認されたと発表しました。

新規感染者数は4日連続で15万人を超え、1日の感染者は世界で最も多くなっています。

特に最大の商業都市ムンバイのある西部マハラシュトラ州では連日5万人以上の感染が確認され、集中治療室の2500余りある病床がほとんど埋まるなど、医療体制がひっ迫しています。

こうした状況を受け、州政府は、14日夜から来月1日まで厳しい外出制限措置を導入し、生活必需品の買い物や通院などを除く外出を禁止すると発表しました。

さらにインド国内では一部でワクチンが足りない事態となっています。

現在、45歳以上の人が接種の対象となっていますが、感染の急拡大を受け、接種の希望者が増えているということです。

インドは80か国以上にワクチンを供給している「ワクチン大国」ですが、13日、新たにロシア製ワクチンの緊急使用を許可したほか、ほかの海外製のワクチンの承認も急ぐ方針を示し、国内の高まる需要に対応しようとしています。