サイゼリヤ 2月まで半年間決算 5億円赤字 緊急事態宣言影響

外食チェーンのサイゼリヤのことし2月までの半年間の決算は、ことし1月に出された2度目の緊急事態宣言で営業時間を短縮したことなどから、最終的な損益が5億円の赤字となりました。

サイゼリヤのことし2月までの半年間のグループ全体の決算は、売り上げは628億円と、前の年の同じ時期に比べて18.3%減少し、最終的な損益は5億円の赤字となりました。

ことし1月に出された2度目の緊急事態宣言で、営業時間を短縮したことなどから来店客が減少し、売り上げが当初の見込みを下回りました。

一方で、来年8月までの最終的な損益の見通しは、コスト削減を進めるとともに政府や自治体から支給される協力金を計上するため、これまでの予想を上回る10億円の黒字を見込んでいます。

サイゼリヤは今後、短い営業時間でも利益を出せるよう人件費や家賃を抑えた小型店の出店拡大を検討しています。

堀埜一成社長は記者会見で「小型店ならば3人程度で運営でき、確実に利益を出せる。そうなれば深夜営業をしなくても成長を続けられる」と述べ、コロナ後の生活習慣の変化に合わせたサービスの見直しを積極的に進める考えを示しました。