五輪聖火リレー 松山市内では中止に 組織委が決定

今月21日に松山市内で予定されていた東京オリンピックの聖火リレーについて、大会の組織委員会は愛媛県の実行委員会からの申し入れを受けて、リレーを中止することを決めました。

愛媛県によりますと、新型コロナウイルスの松山市内での感染者の減少傾向がみられないことから、愛媛県内での東京オリンピックの聖火リレーのうち今月21日に松山市内で予定されていたリレーを中止するよう、愛媛県の実行委員会が14日、大会の組織委員会に申し入れました。

申し入れを受けて、組織委員会は松山市内でのリレーを中止することを決めました。

松山市内での聖火リレーは観光地として知られる道後温泉別館飛鳥乃湯泉をスタートして、道後商店街や県庁前を通って松山城を望む城山公園をゴールに全長3.27キロのコースを27人のランナーが聖火をつなぐ予定でした。

また、同じ日に予定されていた聖火の到着イベントの会場の城山公園で「点火セレモニー」として、市内のランナーが並んで次のランナーのトーチに聖火を移す「トーチキス」を無観客で実施する方向で調整を進めています。

愛媛県内では今月21日と22日に聖火リレーが予定されていて、松山市以外の市と町では予定どおり公道でのリレーを行うということですが、中村知事は今後の感染状況によっては松山市以外でも中止はありえるとしています。

会見で愛媛県の中村知事は「心待ちにしていた松山市民には申し訳ないが、理解してほしい。松山市以外の聖火リレーは密にならないなど感染防止対策を徹底してほしい」と述べました。