熊本地震5年 復興のシンボル 熊本城天守閣 26日から一般公開

熊本地震の発生から14日で5年です。

熊本城は5年前の熊本地震で、天守閣の瓦や石垣が崩れたほか、国の重要文化財のやぐらや塀が倒壊するなど大きな被害を受けました。

地震後、熊本市は復興のシンボルとして被災した市民を勇気づけたいと、城の象徴でもある天守閣の復旧に最優先で取り組んできました。

その結果、大天守、小天守とも去年の夏までに外観の工事をほぼ終え、元の勇壮な姿がよみがえりました。

さらに、先月には耐震化や内部の展示物の設置を含めたすべての工事が完了し、今月26日から一般公開が始まる予定です。

展示は一新され、大天守の1階から4階にかけて加藤清正の時代から現代まで熊本城の歴史を順にたどる内容になっていて、最上階の6階からは熊本の町並みを一望できます。

一方、天守閣以外の復旧は道半ばです。

城内に13ある国の重要文化財を含むやぐらや塀などの建造物は、すべて倒壊したり破損したりする被害を受け、これまでに復旧を終えたのは「長塀」だけです。

また、城内の石垣のおよそ3割が崩れたり動いたりしましたが、いまだ手付かずのままになっている場所もあります。

これらの復旧にあたっては、耐震調査を行ったうえで安全性を担保しながら、文化財としての価値をどう維持していくか慎重に工法を検討する必要があるため、より時間がかかるということです。

熊本城全体の復旧工事が完了するのは、16年後の2037年度の見込みです。

勇壮な姿 取り戻した熊本城に市民は…

熊本地震で大きな被害を受け復旧工事が進められている熊本城には、14日の朝も地元の人たちが散歩などに訪れていました。

熊本城では先月、天守閣の復旧工事がすべて終わり、元の勇壮な姿を取り戻した一方、石垣や重要文化財のやぐらなどの復旧作業が本格化するのはこれからです。

天守閣が望める二の丸広場では、早朝からたくさんの人が集まり、散歩や体操をしていました。

60代の男性は「5年前は、家の中や街の信号機も壊れて怖かったことを鮮明に覚えています。熊本の人にとって熊本城は特別で、自分にとっても、散歩とラジオ体操で熊本城を見ないと1日が始まらない」と話していました。

70代の女性は「地震の揺れで熊本城から煙が出ているのを見た時は本当にショックでした。自分が元気なうちにすべてのエリアで公開が再開してほしい。それを楽しみに毎日頑張っています」と話していました。