米 J&Jワクチン接種の一時停止求める “血栓症”の複数報告で

アメリカCDC=疾病対策センターとFDA=食品医薬品局は、13日、共同で声明を発表し、製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナウイルスワクチンを接種した人の中でまれな血栓症の患者が複数報告されたとして、調査を終えるまで各州にこのワクチンの接種を一時停止するよう求めました。

ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンはことし2月にFDAから緊急使用が許可され、これまでにアメリカで680万回以上接種されています。

CDCとFDAは13日、共同で声明を発表し、アメリカ国内でこのワクチンを接種した人の中で、脳の静脈に血栓ができる、まれな種類の血栓症の報告が6例あったことを明らかにしました。

患者は18歳から48歳のいずれも女性で、接種後6日後から13日後に発症したということです。

また、血液の成分の1つ、血小板が減っていたということです。

血小板の減少は、イギリスの製薬大手アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスワクチンを接種したあとに血栓が確認された患者でも報告されています。

CDCは14日、このワクチンについての緊急の専門家会議を開き、これらの症例について検討するほか、FDAも分析を行うことにしていて、接種を行う各州に対し、これらの調査が終わるまで、このワクチンの接種を一時、停止するよう求めています。

FDAの幹部は電話で会見し「アメリカにとってワクチンの安全は最優先の事柄で、深刻に受け止めているがこれらの症状は極めてまれだと考えている」と話しています。

一方、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、今回の措置を受けて「私たちは製品を使う人の安全と安心を最優先に考えている。医療の専門家や保健当局と連携しつつ、医療従事者や国民に情報を公開していく」とコメントしています。

加藤官房長官「厚生労働省でも情報収集」

加藤官房長官は午前の記者会見で「現在、厚生労働省でも情報収集を図っている。日本では今、国内の治験が実施されており、承認に向けての準備中と承知しているが、申請がなされれば、国内で医薬品の審査を行うPMDA=医薬品医療機器総合機構で、今回の情報も含めた最新の科学的知見に基づき、安全性、有効性を判断していくことになると思う」と述べました。