鳥インフルエンザ 殺処分過去最多の1000万羽近くに

去年秋以降、相次いだ鳥インフルエンザは、13日までにすべての養鶏場でウイルスがないことが確認され、流行に一定の収束が見られました。この間、殺処分されたニワトリなどは1000万羽近くと過去最多となり、専門家は養鶏場の大規模化が進められていたところにウイルスが入り込んだことが背景にあるとしています。

18県52か所の養鶏場などで発生

鳥インフルエンザは去年11月以降、異例の感染拡大となり、香川県や千葉県など合わせて18県の52か所の養鶏場などで発生し、殺処分数は1つのシーズンとして過去最多のおよそ987万羽に上りました。

殺処分が行われた養鶏場は10万羽以上飼育していたところが20か所、100万羽を超えるところが3か所あるなど、大規模なところが目立っています。

養鶏場では、ニワトリの餌となるトウモロコシがバイオ燃料用にも使われ、世界的に価格の高騰が続いていることから経営の効率化が求められていて、平均の飼育数がおととしには平均6万7000羽と10年前の1.5倍になるなど、年々、大規模になっています。
今シーズンの鳥インフルエンザは、大規模化する養鶏場にウイルスが入り込んで殺処分数が多くなった形で、鳥インフルエンザに詳しい北海道大学の迫田義博教授は「大規模化によって卵が安く供給されている。すぐに解決することはできないが、長い目で見て養鶏場の飼育数や立地の密度を抑えることも必要だ」と話しています。