処理水 海洋放出方針 福島県漁連「非常に驚がく」 改めて反対

トリチウムなど放射性物質を含む処理水の海への放出に一貫して反対の姿勢を示し続けてきた福島県漁業協同組合連合会は13日午後、梶山経済産業大臣と会談し、政府の決定に改めて強く反対しました。

会談は、いわき市の県水産会館で行われ、福島県漁連の野崎哲会長や副会長など6人の幹部が出席しました。

梶山大臣は、はじめに東京電力で続いた問題について謝罪したあと、処理水の処分の基本方針の決定について説明しました。

そのうえで「2年後の放出までの間に風評への懸念を払拭(ふっしょく)し、理解を深めてもらえるよう、政府一丸となって科学的根拠に基づく情報発信や風評対策を講じていく」と述べ、理解と協力を求めました。
これに対して野崎会長は「心から残念に思う。関係者の理解なしに処理水の放出は行わないという方針を順守していただけるものと信じていたので、政府の決定に非常に驚がくしており、改めて福島県の漁業者の意思として処理水の海洋放出に反対する。われわれ漁業者は政府の決定を受けてもなお福島県に土着し、地元で漁業を営むことを強く決意した」と話し、政府の決定に強く反対しました。

これに対し、梶山大臣は「反対を承知したうえで報告に参りました。しっかりと意見を受け止め全力で最善を尽くしたい。また改めて説明に参りたい」と述べ、会場をあとにしました。

会談のあと野崎会長は「首相官邸で意向を聞いて、わずか4、5日で決定されたことを非常に残念に感じており『関係者の理解なしに』との約束をほごにした理由を問いただしていきたい」と話していました。