神奈川県で新型コロナ療養中の2人死亡 第三者委が報告書

神奈川県で新型コロナウイルスに感染し、宿泊施設や自宅で療養していた男性2人が死亡したことを受けて、県の対応を検証していた委員会は今後、療養中の患者が必要に応じて医師の診察を受けることができる仕組みをつくるべきだ、などとする報告書をまとめました。

神奈川県では去年12月、県が用意したホテルで療養していた50代の男性が死亡したほか、ことし1月には横浜市の60代の男性が自宅で療養中に死亡しています。

県の対応を検討していた第三者委員会は13日に報告書を公表し、容体が急変した場合の統一的なルールなどが決められていなかったため、対応が遅れたと指摘しました。

そのうえで今後、療養中の患者の容体を把握するため、必要に応じて医師が往診したり患者が外来で診察を受けたりできる仕組みをつくるべきだとしています。

さらに、一人暮らしの人は自宅よりも宿泊施設で療養してもらうことや、宿泊施設にナースコールのような連絡手段を設置することも検討するよう求めています。

県は、報告書を受けて順次、対応を進めていくことにしています。