今月 都内で変異ウイルス感染の半数余が10~30代 警戒呼びかけ

感染力が強いとされる変異したウイルスの感染が広がる東京都内で、今月に入って12日までにこのウイルスへの感染が確認された人のうち半数余りは10代から30代で、都が警戒を呼びかけています。

都内では、12日、感染力が強いとされる「N501Y」の変異があるウイルスに61人が感染していることが確認されました。

一日の発表としてはこれまでで最も多くなりました。

12日夜は、都の職員などが新宿 歌舞伎町の周辺で「感染力が強い変異ウイルスが流行しています。若い人も重症化するおそれがあります」などと訴え、あらゆる場面で感染リスクを抑えるなど対策の徹底を呼びかけました。

都によりますと、今月に入って12日までに変異ウイルスへの感染が確認された202人のうち、最も多いのは20代の71人でした。

このほか、10代は26人、30代は16人でした。

10代から30代を合わせると全体の56%に当たる113人で、半分以上が若い世代です。

都は「若い世代から高齢者に感染が拡大することを懸念している。高齢者に感染させないよう対策を十分に行ってほしい」と話しています。

小池知事「改めて不要不急の外出自粛やテレワークの徹底を」

東京都の小池知事は、記者団に対し「きのうから重点措置が始まった。新しい局面だと考えているが、それは何よりも猛威をふるう変異ウイルスがより多く見られているからだ」と述べました。

そのうえで、「特に若い世代の感染がまた増えてきている。活動的な世代だが、改めて不要不急の外出自粛やテレワークの徹底をお願いしたい。きょうの皆さんの行動が変われば、2週間後にその結果が出ることになる。長くダラダラと続けることはみんなで苦しむことになるので協力いただきたい」と呼びかけました。