英 ワクチン接種進みロンドンなどで小売店が12日から営業再開

新型コロナウイルスワクチンの接種が人口の半数近くにまで広がったイギリスでは12日、ロンドンを含むイングランドで小売店の営業など制限されていた経済活動の多くが再開されました。

変異したウイルスの感染が拡大したイギリスでは1日の感染者数がことし初めには6万人を超えていましたが、厳しい規制が続いた結果、このところは3000人程度にまで減っています。

また、ワクチンを1回接種した人が人口の半数近くに上っていて、ロンドンを含むイングランドでは12日、3か月以上にわたって続いてきた経済活動の制限が緩和されることになりました。

この日再開されたのは、デパートをはじめとする小売店や美容院、それに飲食店の屋外での営業などです。

このうち小売店はこれまでスーパーや薬局など生活必需品を扱う店しか原則、営業ができませんでしたが、この日からすべての店が営業できるようになり、街は買い物袋を抱えた多くの人たちでにぎわっていました。

市民からは「オンラインショッピングで我慢していたので、久しぶりに買い物できて本当にうれしい」という声とともに「社会的距離を保つのが難しいので、ワクチンの接種がもっと進むことを期待したい」という声も聞かれました。

早ければ来月には、飲食店の屋内での営業も再開され人の動きがさらに活発になると見込まれており、感染の再拡大を防ぎながら生活を元に戻していけるかが問われることになります。