パラリンピック水泳オランダ代表 秋田での事前合宿を取りやめ

東京パラリンピックに向けた水泳のオランダ代表は、ことしの夏に秋田市で予定していた事前合宿を取りやめることになりました。大会の1年延期や新型コロナウイルスの影響で、予定していた練習施設や宿泊場所が使用できなくなったことが理由です。

これは12日に秋田県が明らかにしました。

東京パラリンピックに向けた水泳のオランダ代表は、おととし秋田市の県立総合プールで合宿を行っていて、パラリンピックに向けた事前合宿も、選手やコーチ合わせて19人が参加して、ことし7月27日から8月17日まで同じ場所で行う方向で調整を進めていました。

しかし大会の1年延期で、練習施設の県立総合プールが別の大会の日程と重なって使用できない日があるほか、予定していた宿泊施設も現在、新型コロナウイルスに感染した無症状の人などの宿泊療養施設になっているということです。

県は代わりの練習施設や宿泊場所を示しましたが、オランダ側は希望や費用などの条件が合わないとして、3月下旬に合宿を日本国外で行う方向で調整を進めると連絡してきたということです。

秋田県スポーツ振興課は「障害のある人たちの水泳教室なども開きたいと思っていたので、事前合宿の取りやめは残念だ。秋田県にまた来ていただけるよう働きかけを行いたい」と話していました。