ラーメンチェーン店長過労自殺裁判 遺族と会社の間で和解成立

ラーメンチェーンで店長として働いていた男性が脳内出血を起こして重い後遺症が残り、その後、自殺したのは長時間の労働が原因だとして男性の遺族が会社側に賠償を求めた裁判で、先月、和解が成立したことがわかりました。遺族によりますと会社側は再発防止の徹底を約束したということです。

これは遺族や代理人の弁護士が東京都内で会見し明らかにしました。

それによりますと札幌市に本社があるラーメンチェーン「丸千代山岡家」の名古屋市にある店舗で店長として働いていた黒田友康さんは6年前、49歳の時に脳内出血で倒れ、体を動かせなくなるなどの重い後遺症が残りました。

黒田さんは4年前、入所していた介護施設で自殺しました。

遺族によりますと後遺症と自殺はいずれも労災と認定されました。

黒田さんの姉は残業や過重な仕事が原因で会社側は安全に配慮する義務を怠ったなどとして3年前、損害賠償を求める裁判を起こしましたが、先月30日に和解が成立したということです。

弁護士などによりますと、会社は遺族に対し哀悼の意をあらわすことや解決金を支払うこと、それに、再発防止を徹底するためにすべての従業員を対象に仕事を終えてから次の勤務を始めるまでに一定の休息時間を設ける制度の導入などを約束したということです。

黒田さんの姉は「失われた命は戻りませんし、遺族として悲しみも持ち続けていきます。まじめに働くことと長時間労働は違うことで皆さんにどうか自分のこととして受け止めてほしい。企業は長時間労働につながっていないか改めて考えてほしい」と話していました。
「丸千代山岡家」は「和解したことは事実ですが、内容は原則非公開になっておりコメントできることはありません」としています。