ビックカメラ 中間決算 減収も“巣ごもり需要”で増益

家電量販店大手のビックカメラのことし2月までの半年間の決算は、新型コロナウイルスの影響でいわゆる巣ごもり需要が高まり、空気清浄機などの販売が好調だったことなどから、本業のもうけを示す営業利益が前の年の同じ時期をおよそ3割上回る増益となりました。

ビックカメラが発表したことし2月までの半年間のグループ全体の中間決算は、売り上げが前の年の同じ時期より3.5%減って4212億円。

本業のもうけを示す営業利益が、33.8%増えて102億円でした。

新型コロナウイルスの影響で外国人観光客の需要が激減し、都市部の店舗で売り上げが伸び悩んだことで減収となりましたが、いわゆる巣ごもり需要で、ネット通販や郊外の店舗で、空気清浄機など利益率の高い家電製品の販売が好調だったことなどから増益となりました。

また、ことし8月までの1年間の営業利益の見通しは前の年の同じ時期を46.7%上回る177億円を見込んでいます。

ビックカメラの木村一義社長は、決算会見で「新型コロナウイルスの影響でリアル店舗では、都市部と郊外で明暗が分かれた。まん延防止等重点措置がとられても、すでに閉店時間を早める対策を行っているので、これから業績が急激に下がるとはみていない」と述べました。