「N501Y」変異ウイルスの独自PCR検査開始 東京 墨田区

新型コロナウイルスの変異株の感染が広がる中、東京 墨田区では、区の施設で独自に変異株かどうか調べる体制を整え、検査を始めました。

東京 墨田区では今月8日から区のPCR検査室で、独自に新型コロナの変異株かどうか調べる検査を始めました。

検査では、感染力が高いとされイギリスなどで広がった「N501Y」と呼ばれる変異を持つウイルスかどうか確認できるということです。

これまでは国や都に検体を送り、結果が出るまでに数日かかっていましたが、最短で1時間ほどで「変異株の疑い」と、分かるようになるということです。

最終的には国の検査機関に送って確定させますが、区が自前で検査できることで、確定となる前から、入院対応の際に変異株の患者として病室の区分けなどができるほか、感染経路を調べる積極的疫学調査も変異株の患者として行うことにつなげられるということです。

区では、
▽PCR検査室で陽性となった検体は、すべて変異株の検査も実施するほか、
▽民間の検査会社でも今月中旬から変異株の検査を担ってもらうということです。

墨田区保健所の西塚至所長は「これまで以上に感染力が強いウイルスが相手になるが、ワクチンを多くの人に打てるまで“第4波”を遅らせたい。対策につなげる1つの判断材料として、変異株かどうか最短で分かることは武器になる」と話していました。