東京 新型コロナ 306人感染確認 12日連続 前週同じ曜日上回る

東京都は12日、都内で新たに306人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。前の週の同じ曜日を上回るのは12日連続で、都の担当者は「増加傾向が続いている。人の流れの抑制や外出の自粛などを意識してほしい」と話しています。

東京都は12日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて306人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の月曜日から57人増え、2回目の緊急事態宣言が解除されたあとでは月曜日としては最多です。

また、前の週の同じ曜日を上回るのは12日連続で、増加が続いています。

さらに、12日までの7日間平均は476.1人で、前の週の121.5%となりました。

都の担当者は「増加傾向が続いている。12日からまん延防止等重点措置も始まったので、人の流れの抑制や外出の自粛などを意識してほしい」と話しています。

306人の年代別は、
10歳未満が9人、
10代が25人、
20代が88人、
30代が57人、
40代が47人、
50代が40人、
60代が21人、
70代が7人、
80代が8人、
90代が4人です。

306人のうち、およそ59%にあたる182人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

また、インドとポーランドへの渡航歴のある人がそれぞれ1人いるということです。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
「家庭内」が最も多く56人、
次いで「施設内」が26人、
「職場内」が20人、
「会食」が8人などとなっています。

このうち「施設内」では、6つの高齢者施設で利用者と職員あわせて10人が、2つの大学の運動部で部員あわせて12人が感染したということです。

これで都内で感染が確認されたのは12万6284人になりました。

一方、12日時点で入院している人は、11日より27人減って1484人で、「現在確保している病床に占める割合」は29.4%です。

都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日より3人増えて42人で、重症患者用の病床の12.7%を使用しています。

また、都は入院していた医療機関で感染した80代の男性1人が死亡したことを明らかにしました。

これで都内で死亡した人は合わせて1804人になりました。

小池知事「人の流れ増で感染者増 明確な相関関係」

東京都の小池知事は「人の流れが増えると感染者数が増えるというのは、もう明確な相関関係になっていると思う。改めてここで感染拡大を防止していかなければ、ずるずるとワクチンもないまま素手で戦わなければならず、経済活動も縮んでしまう。そのための重点措置期間だ」と述べました。