南シナ海に多数の中国漁船停泊 米比 中国へのけん制強める

フィリピンに近い南シナ海に先月から多数の中国漁船が停泊している問題などを受けて、アメリカとフィリピンの閣僚が相次いで電話会談を行い懸念を表明するなど、中国へのけん制を強めています。

フィリピン西部のパラワン島から西に300キロ離れた南シナ海では、先月上旬、中国の漁船およそ220隻が停泊しているのが確認されたあと一部がとどまり続けていて、フィリピン政府は自国の排他的経済水域内だとして中国に抗議しています。

こうした中、アメリカのオースティン国防長官とフィリピンのロレンザーナ国防相は11日電話会談を行い、この問題についてともに懸念を示しました。

そのうえで、去年、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止された定例の合同軍事演習の再開を目指すことになったほか、アメリカ側はドゥテルテ大統領が破棄することを検討している両国の軍事協定について重要性を改めて強調し、継続を求めたということです。

中国漁船が停泊している問題を巡って、両国は今月9日にもアメリカのブリンケン国務長官とフィリピンのロクシン外相が電話会談を行い、これらの漁船は中国の「海上民兵」であり、共通の懸念だと表明しました。

そして、アメリカのフィリピンに対する防衛義務を定めた相互防衛条約が南シナ海に適用されることを改めて確認するなど、両国の連携をアピールし中国へのけん制を強めています。