“未知の天体 天の川銀河に” 東京大学など国際研究グループ

宇宙から来る観測史上最も高いエネルギーのガンマ線を捉えたと東京大学などが参加する国際研究グループが発表し、高エネルギーの元となる未知の天体が天の川銀河の中にある証拠だとしています。

宇宙空間では、原子核を構成する粒子である陽子が飛び交っていて、その中に超高エネルギーの陽子があることが観測されていましたが、どのようにエネルギーを得ているのか分かっておらず、元となる未知の天体を「ペバトロン」と名付けて60年来の謎とされています。

東京大学と中国の大学などの国際研究グループは中国の高原地帯に観測装置を設置して、超高エネルギーの陽子が物質に衝突したときに放出されるガンマ線の観測を行いました。

その結果、2017年までの2年間に光の1000兆倍に相当する観測史上最も高いエネルギーのガンマ線などを23回観測し、その発生源は天の川銀河に沿って広く分布していることが分かったということです。

研究グループは、シミュレーションとも一致することから、「ペバトロン」が天の川銀河の中にある証拠だと考えられるとしています。

研究グループの東京大学宇宙線研究所の瀧田正人教授は「『ペバトロン』は超巨大ブラックホールや超新星爆発の残がいなどが候補とされているが、次はその正体を突き止めるのが課題だ」と話しています。