東京都 新型コロナ 570人感染確認 2回目の宣言解除後最多

東京都内では10日、新たに10歳未満から90代までの男女合わせて570人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、先月に2回目の緊急事態宣言が解除されて以降では最も多くなりました。都内で1日の感染確認が500人を超えるのは4日連続です。検査の陽性率も上昇し、ことし2月9日以来の5%台となりました。

1週間前の土曜日からは124人増えていて、前週の同じ曜日を上回るのはこれで10日連続です。

10日までの7日間平均は458.6人で、前の週の119.5%となりました。7日間平均が前週から増加するのは29日連続です。

最新データとなる9日時点の検査の陽性率も上昇して5.0%となり、2か月前のことし2月9日以来の5%台となりました。

都の担当者は「リバウンドしつつある。感染する機会は人との接触で、どこにあるかわからず、自分ごととして捉えてもらいたい。今月12日からまん延防止等重点措置の期間に入るので、より一層感染防止の意識を高めて行動してほしい」と呼びかけています。

年代別では 感染経路は

570人の年代別は、10歳未満が18人、10代が36人、20代が162人、30代が117人、40代が96人、50代が75人、60代が24人、70代が24人、80代が12人、90代が6人です。

およそ61%にあたる347人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く96人、次いで「職場内」が56人、「会食」が26人、「施設内」が17人などとなっています。

「会食」では、5人以上で飲み会をして感染したケースが複数あり、中には10人程度の会に参加した人もいるということです。

都の担当者は「今月初めに会食して感染したケースが見られるようになっている。大人数での会食、歓迎会は、路上の飲み会も含めて控えてほしい。感染を家庭内に持ち込むと食い止めるのが難しくなり、拡大してしまう」と話しています。

「施設内」では、4つの医療機関で患者と職員合わせて6人が、2つの高齢者施設で利用者と職員合わせて5人が感染したということです。

都内で感染が確認されたのは12万5557人になりました。

入院者は 重症患者は

10日時点で入院している人は前日より5人減って1505人で、「現在確保している病床に占める割合」は29.8%です(1505人÷5048床)。

都の基準で集計した10日時点の重症患者は前日より6人減って37人で、重症患者用の病床の11.1%を使用しています(37人÷332床)。

都は、感染が確認された70代と80代の男女5人が死亡したことを明らかにしました。

5人のうち、4人は医療機関で、1人は高齢者施設で感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1803人になりました。