ファイザー ワクチンの緊急使用許可 12~15歳への拡大を申請

アメリカの製薬大手ファイザーとドイツの企業ビオンテックは、現在、新型コロナウイルスワクチンの緊急使用の許可の対象になっていない12歳から15歳の子どもについても、安全性と有効性が確認できたとして、アメリカの規制当局に対し、使用の許可を拡大するよう申請したと発表しました。

ファイザーなどが開発したワクチンは、現在、16歳以上を対象に緊急使用の許可が出されていますが、15歳以下の年齢の子どもでも使用できるように、臨床試験が行われています。

先月31日に公表された12歳から15歳を対象にした臨床試験の結果、ワクチンを接種したグループでは新型コロナウイルスによる感染症を発症した子どもはいなかったほか、副反応も、16歳から25歳が対象となった臨床試験でみられたものと、おおむね一致したとされています。

会社は、12歳から15歳については安全性と有効性が確認できたとして、アメリカの規制当局に対し、使用の許可を拡大するよう申請したと発表しました。

アメリカでは、学校での対面授業を再開するうえで子どもへのワクチンの接種が課題とされていて、CDC=疾病対策センターのワレンスキー所長は今月7日、アメリカメディアでのインタビューで「FDAの許可が出れば、来月中旬には12歳から15歳への接種が可能になる」という見通しを示しています。