ワクチン 厚労省専門家部会 改めて「重大な懸念認められない」

新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省の専門家部会は、およそ1万3900回の接種に1件の割合で重いアレルギー反応が報告されているものの「安全性に重大な懸念は認められない」とする見解を改めて示しました。

ファイザーのワクチンは、2月以降、国内の医療従事者への接種が始まり、厚生労働省によりますと、今月4日までに109万6698回の接種が行われました。

厚生労働省は9日開いた専門家部会で、医療機関から報告された接種後の症状について、国際的な指標で分析した結果、79件がアナフィラキシーに該当したと明らかにしました。

頻度にすると1万3882回に1件の割合で、ほぼ全員が軽快しているということです。

また、これまでに接種を受けた20代から70代の合わせて6人が接種後に死亡していたことも報告されました。

死因は、出血性の脳卒中が4人、急性心不全と溺死がそれぞれ1人で、医薬品の審査などを行うPMDA=医薬品医療機器総合機構は、接種との因果関係は評価できないとしています。

これを受けて、専門家部会は「ワクチンの安全性に重大な懸念は認められない」とする見解を改めて示し、今月12日に接種が始まる高齢者についても引き続き接種後の症状を分析することにしています。

アナフィラキシー報告 外国では

厚生労働省によりますと、ことし2月17日から今月4日までにファイザーのワクチンの接種を受けた医療従事者で、アナフィラキシーに該当する症状が確認されたのは、接種100万回当たり72件でした。

一方、アメリカでは、去年12月14日からことし1月18日までに100万回当たり4.7件、イギリスでは去年12月9日から先月28日までに17.7件のアナフィラキシーが報告されています。

いずれも日本とは報告の頻度に開きがありますが、厚生労働省は「接種の対象者や報告の基準などが異なることから、単純な比較は難しい」としています。