菅首相 タイのワクチン輸送網の整備支援へ 総額6億円規模

菅総理大臣は、タイのプラユット首相と電話で会談し、新型コロナウイルスのワクチンの保冷設備など「コールドチェーン」と呼ばれる低温での輸送網の整備に向けて、総額で6億円規模の支援を行う方針を伝えました。

電話会談は、9日夕方、およそ30分間行われ、菅総理大臣は、新型コロナウイルスのワクチンの保冷設備など「コールドチェーン」と呼ばれる低温での輸送網の整備に向けて、総額で6億円規模の支援を行うとして、タイ側と調整を進める考えを伝えました。

そのうえで、2国間の経済協力を深化させたいという意向を示し、両首脳は経済協力を議論する閣僚級の会合をできるだけ早く開催することで一致しました。

また、菅総理大臣は、ミャンマー情勢について、多数の死傷者が出ている状況を強く非難し、事態の打開に向けて、ASEAN=東南アジア諸国連合の取り組みを後押ししていく考えを伝えたほか、「海警法」の施行を含む、中国の最近の動向に、深刻な懸念を表明しました。

一方、プラユット首相はTPP=環太平洋パートナーシップ協定の加入に向けた検討状況を説明したほか、2025年の大阪 関西万博に参加する考えを伝えました。