全日本空手道連盟 日本代表強化責任者を解任 竹刀で選手にけが

空手の組手で東京オリンピックの代表内定を確実にしている植草歩選手が練習中に代表の強化責任者が使った竹刀でけがをした問題で、全日本空手道連盟は9日この強化責任者の解任を決めました。

空手の女子組手、61キロを超えるクラスで東京オリンピックの代表内定を確実にしている植草選手はことし1月、日本代表の強化責任者、香川政夫選手強化委員長が練習中に使った竹刀で左目を打撲するけがをしました。

全日本空手道連盟は、双方に聞き取りを行い、香川選手強化委員長の処分を検討していました。

全空連は9日、処分を決める臨時の理事会を都内で開き、冒頭で笹川堯会長が「組織体制がしっかり整っていなかったことが原因で、一連の騒動を起こし、誠に迷惑をかけ心配をかけたことを深くおわびします」と陳謝しました。

このあとすでに選手強化委員長と理事の辞表を提出していた香川氏に対して「竹刀を使った練習でけがをさせたことは、大変危険で認められない」などとして選手強化委員長を解任し、理事の辞任を承認することを決めました。

全空連では、今後の再発防止策として、強化責任者に現場の指導者を据えないほか、関係者に対するハラスメントについての研修の強化、練習で竹刀を使わないよう全国に通達することなどを決めたということです。

香川氏「思い残すことはない」

解任が決まった香川政夫選手強化委員長は「十数年、植草選手と一緒にオリンピックを目指してきた関係だったが、こういう結果になったのは残念だ。植草選手にはオリンピックで金メダルを獲得し、強い選手になってもらいたい。長年、心血を注いできて、今回こういうことになったが私自身、思い残すことはない」と心境を話していました。

植草歩選手「風通しのいい環境が必要」

植草歩選手は自身のブログに「選手と指導者がお互いを尊重しあえる風通しのいい環境がスポーツには必要だと思います。今回の結果がその一歩となることを強く望んでいます。私は東京オリンピックで優勝するために引き続き努力していきます」とつづりました。