兵庫県 感染者の自宅療養 10日から容認へ 医療機関の負担軽減

新型コロナウイルスの感染者の急増を受けて、兵庫県はこれまで認めてこなかった感染者の自宅での療養を10日から認める方針を決めました。

兵庫県内の感染者は9日までの3日間連続で300人を超え、8日の時点で入院患者は627人、重症の患者は85人、ホテルなどの宿泊施設で療養している人は583人といずれも過去最多となり、重症病床の使用率は73.2%と医療体制がひっ迫しています。

9日開かれた兵庫県の対策本部会議で、県は医療機関の負担を軽減するためとして、これまで感染者の自宅での療養を認めてこなかった方針を転換し、10日から認めることを決めました。

対象となるのは、65歳未満、または、子育てや介護など特別な事情で宿泊療養ができない感染者で、条件としては症状がないか軽症で、酸素飽和度が96%以上あること、さらに1人暮らしか、同居者がいても個室での隔離や消毒が行える人としています。

県は、自宅への訪問やアプリなどを使った健康観察を行い、病状を確認することにしています。

また、県はこの冬の「第3波」の2倍程度の感染者にも対応できるよう、今月中をめどに入院病床を現在の839床から100床ほど増やし、今月20日からは姫路市で新たに150室の宿泊療養施設の運用を始めるなど、医療体制を強化することにしています。