近畿大 コロナ感染拡大で1週間休講 講義の一部オンラインに

東大阪市などにキャンパスのある近畿大学では、今年度から講義のほとんどを対面で行うことにしていましたが、新型コロナウイルスの感染者数の急増を受けて、来週1週間の講義を休講にし、再来週からは一部をオンラインに切り替えることになりました。

近畿大学では昨年度、講義の多くをオンラインで行ってきましたが、学生や保護者からの要望を受けて、今年度からは原則、対面で行うことを決め、春休み中にすべての教室に換気扇や二酸化炭素の濃度を測定するセンサーを設置するなど、対策を進めてきました。

しかし、初日の7日から多くの学生がキャンパスに集まり、一部の教室では密集する状態になりました。

大阪府内の新型コロナウイルスの感染者数も急激に増えていることから、大学では来週1週間、東大阪市の本部キャンパスなどの講義を休講にするとともに、再来週からは一部をオンラインに戻すことを決めました。

国際学部の1年生の女性は「これから始まる大学生活を楽しみにしていたので休講と聞いて驚きました。これからどうなるのか不安です」と話していました。

法学部の2年生の男性は「おとといから始まった対面授業を受けていますが、人数の多さに驚きました。休講になるのはしかたないと思いますが残念です」と話していました。

近畿大学理工学部学生センターの河原陽子事務長は「大学は学生が主役なので、安心してキャンパスライフを送ることができるように休講という措置をとった。対面授業を求める声も多いのでバランスを取りながらやっていきたい」と話していました。