日本画家 稗田一穂さん死去 100歳 平成13年に文化功労者

幻想的で詩情豊かな作品を描いた日本画家で、文化功労者に選ばれた稗田一穂さんが、先月23日、老衰のため東京都内の病院で亡くなりました。100歳でした。

稗田一穂さんは大正9年に和歌山県で生まれ、デザイナーだった父親の影響で幼い頃から絵画に親しみ、東京美術学校、現在の東京藝術大学に進学して日本画の創作を始めました。

戦後まもなく新たな日本画の創造を目指して結成された「創造美術」に参加し、幻想的で詩情豊かな作品を次々に発表して注目を集めました。

昭和40年代には火災で焼けた法隆寺の金堂壁画を再現する事業に取り組んだほか、長年にわたって東京藝術大学の教授を務めるなど後進の育成にも尽力しました。

平成3年に日本芸術院賞・恩賜賞を受賞し、平成13年には文化功労者に選ばれています。

親族によりますと稗田さんは体力の衰えなどで、4年ほど前から絵の制作をしていなかったということで、ことし2月には腰の骨を折って入院し、東京都内の病院で治療を続けていましたが、先月23日、老衰のため亡くなったということです。

100歳でした。